しっかり時間をかけて手技にこだわる日本で唯一の「整骨工房」
新潟市中央区 新潟整骨工房
街を歩けば「整体」や「整骨院」などの看板をよく見かける。しかし、その違いをしっかりと認識している人は少ないだろう。そんな中、少し変わった治療院がある、JR白山駅前にある整骨院「新潟整骨工房」だ。
新潟整骨工房は、院長の渋木光栄先生と妻の由佳さんが営んでいる。2008年より長く「整体(タイ)工房」として営業してきたが、約1年前に「整骨(コツ)工房」として生まれ変わった。「白山は学生が多い街。部活動などで怪我をした学生さんの為に、治るまで通い続けられる整骨院にしたいと思ったのです」と渋木院長は語る。新潟整体工房時代に3年がかりで専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得した。
資格取得後、院の名称に苦労したという。医療保険の適用申請を可能にするためには、院名に「整体」と入っていると保健所からの許可が下りないので、「整骨院」か「接骨院」か「ほねつぎ」として登録する必要がある。医療保険は使えるようになりたいが、なんでも保険で治療してもらえる院だという印象を患者さんに与えたくない。「そんな時、妻が『整体工房の体(タイ)の字を一字変えて整骨(コツ)工房にしたらどう?』と提案してくれたんですよ」
珍しい名称のため「認められないだろう」と思いつつ、保健所に確認したところ問題はなく、院名を新潟整骨工房に変えようと即決。特許庁に申請し、今年1月「整骨工房」という商標登録も済ませた。日本で唯一、新潟にしかない「整骨工房」が誕生した。
「心は生涯、いち整体師」
患者に寄り添う姿勢と使いやすい料金
新潟整骨工房は、渋木院長一人で患者の施術をしている。「私は治療器に頼るのではなく、じっくり手技で患者さんの痛みや悩みを改善したい。非効率なやり方でも今のスタイルを貫きたい。『心は生涯いち整体師』です」と渋木院長は言う。一人一人と丁寧に向き合うため、1日12人の施術が精いっぱい。来院前は必ず電話予約をしよう。
料金も良心的だ。新潟整骨工房では、自費診療を主体としながら、急性損傷など医療保険適用申請可能な部位があればそちらを優先して治療し料金に反映させている。「保険が効かない場合でも初回で5千円前後、2回目以降は
4千円前後です。1か月来院履歴がないと再度初回料金と同じになるのでご注意ください」と由香さんが説明してくれた。
また交通事故による怪我に対して自賠責などの保険も適用されるので、保険会社に「整骨院で受けた治療である」と伝える必要があることを覚えておきたい。
新潟整骨工房が得意とするのは急性、慢性を問わず腰、肩の痛み。産後の骨盤矯正、うつ様症状や自律神経失調症の方も自費診療で訪れる。白山本院は毎週火曜日と第1、第3月曜が定休日だが、毎週火曜日は燕院で営業している。「休みは月に2日だけ。一日中施術しっぱなしの生活が苦にならないのは天職だからなんでしょう」と渋木院長は笑った。
なにもかも伸びやかになる春こそ、一度新潟整骨工房を訪れ、大切な体をメンテナンスしてみては。
テーマ「探る」
コツコツとかたくなに「手技」にこだわる接骨院
新潟整骨工房
肩が痛い、出産して腰痛が出るようになった、事故でむち打ちになった‥。これらの大半が整形外科にかかれば改善するが、治療器では取れない痛みもある。そんな人たちの間で「白山駅前のゴッドハンド」と駆け込み寺になっているのが新潟整骨工房だ。
使うのは「手」のみで、患者の痛みがどこであろうと、基本的に頭のてっぺんから足のつま先まで施術する。「40分間ずっと続けるから疲れませんか?」と笑うのは院長の渋木光栄(こうえい)さんだ。190cmを超える長身で、かつて実業団のバレーボールチームで活躍した。体格に比例した大きな手が、痛みの原因を探っていく。個人差はあるが、最初はうなるような痛みも熟練の手技でだんだんと和らぎ、体の変化を実感する。
痛い部分に痛みの原因があるとは限らないので施術前の問診や検査は丁寧に行う。過去の外傷による体のゆがみや、血糖値・コレストロール・血圧の上昇による筋肉の柔軟性の変化など、患者さんが思いもよらない原因が見えることがある。「人間のからだは本当に面白い。患者さんとのコミュニケーションを大切にすることで私自身も新しい発見があり、治療家として成長できます」と渋木院長は言う。
同院は料金も良心的だ。痛みが起きた日時・場所・原因が明確で急性の損傷と判断されれば医療保険が申請できる。保険が適用されBないが自由診療も続けやすい価格設定だ。「やはり私は機械は使わずに「手」にこだわっていきたい。全てが良くなるわけではないが、手技で芸的に改善する方もいる。愚直で、非効率的かもしれませんが今のスタイルを貫きたい」
整体院か接骨院かどちらに行けばいいのか迷っている人も、渋木院長なら両方のキャリアがあるので相談しやすい。抱えている痛みがあるなら、一度出向いてみてはどうだろう。
整体師さんのアドバイス
「足の裏」考
風薫る五月、運動に良い季節になってきましたが、まずは足元を点検してみましょう。
●「足の裏」硬くないですか?
一度ご自分の足の裏を押してみてください。意外と硬くなっていませんか?腰痛やひざ痛で来院される方の足裏を押してみると、硬い人が多く見受けられます。それはいったいどういうことなのでしょうか?
●足の裏が硬いとソンをする⁉
足の裏が硬いと、歩いたり走ったりした時の衝撃の多くが、そのまま膝や腰に伝わります。「最近健康のためにウォーキングを始めたんだけどなんか腰が痛くて…」という方の一因でもあります。健康のために歩いているのに腰やひざを痛めるなんてもったいない話ですね。
●足の裏を硬くしないために
仕事で重心を片足のみに置かざるを得ない人は、片方の足裏にのみ重心がかかります。それが原因で左右の土踏まずの高さが変化、ひいては足の長さの変化も発生し、骨格が微妙に歪んでいくようなこともあります。立っているときは左右バランスよく体重をかけることを心がけてください。歩く時もつま先の向きに注意し、極端に外側、あるいは内側に向かないようにしましょう。そして背筋を伸ばしてかかとから着地、指を使って蹴り上げる事を心がけたいものです。足の形に合わせて調整できるヒモ状、マジックテープ状のシューズを履くことなども大切です。
●硬くなってしまったら
・「青竹史ふみ」や健康サンダルを履いて足裏に刺激を与える。
・お風呂に入っているときに、足の「グーチョキパー体操」などをして足の筋肉を和らげる。
・ハイヒールなどの靴を長時間履いた時、お風呂上りにゆっくりマッサージをする。
どんな職業でも結局は体が資本、健康が資本です。ご自分の健康を上手に管理して、よりよい生活を送りましょう。
整体工房白山駅前店 院長 渋木光栄
白山浦2丁目 TEL231-7192
本紙記者、初の整体体験にウットリ
整体をはじめ、リフレクソロジー(足つぼ)、アロマトリートメントの3コースを1軒のお店でオーダーできるのがカイロプラクティック&アロマ「整体工房白山駅前店」(新潟市)。原稿書きで疲れきった本紙記者がいざ、体験取材に潜入!
「整体工房・白山駅前店」は今年2月、JR白山駅前にオープンしたばかりのお店。院長の渋木光栄さんとセラピストの由香夫人が夫唱婦随で癒しを提供してくれると評判だ。
それにしても渋木院長は長身だ。191cmもあるのだとか。その長身を武器に、高校時代は巻高校バレー部で鳴らし、卒業後は松下電器バレー部に入部。選手生活を通じて整体と出会い、この道を志したという。
日本カイロプラクティックドクター専門学院を卒業し、同院大阪校の直営店勤務などを経て、晴れて郷里の新潟で独立を果たした。
では早速、記者の疲れ切ったカラダを癒してもらいましょうか。ちなみに記者は整体初体験。あらかじめ記した問診を参考にして、渋木院長の施術がスタート。
記者は腰痛持ちなのだが、素人が行うマッサージがいかに見当違いなのかを思い知らされた。われわれ素人は指裂きを使って局所に強い圧をかけがちだが、渋木院長はその大きな手のひら全体でもってやさしく患部にアプローチ、これがなんとも気持ちいいのだ。
また肩こり解消では、うつ伏せの姿勢から肩全体を回したり、首筋のゆがみを矯正したりと、様々なメニューを駆使。どのメニューも全く痛くない、気持ち良いものばかりだった。
無論、施術後にはそれまで硬くなっていた筋肉がウソのように柔らかくなり、コリの解消が実感できた。
整体以外にも別室で足つぼマッサージや足のむくみを取る施術が受けられるほか、100%天然成分のエッセンシャルオイルを使ったアロトリートメントも女性には大人気だという。
約40分の整体コースは施術料3,500円(※初回のみ初検料1500円が必要)。待ち時間のない電話予約をオススメする。
「眠りに落ちてしまう方もけっこういらっしゃいますね」(渋木院長)という極上の癒しを、アナタも体験してみては?